2014年6月24日火曜日

ウィーン放送交響楽団コンサート (ORF RSO Wien)



公私ともどもに忙しく、やっと10日ほど前のコンサートのことを書いています。

6月13日(金曜日)は、妻と二人でウィーン放送交響楽団(ORF RSO Wien)コンサートを見に行ってきました。会場は楽友協会大ホールです。プログラムは:

Robert Schumann: Requiem für Mignon für Solisten, Chor und Orchester, op. 98b (シューマン、レクイエム)
Alban Berg: Konzert für Violine und Orchester, „Dem Andenken eines Engels“  (アルバン・ベルク、バイオリン協奏曲)

Igor Strawinsky: Les Noces. Scènes chorégraphiques russes avec chant et musique
(ストラヴィンスキー、「結婚式」)

Johannes Brahms: Liebeslieder-Walzer Opus 52~65 (ブラームス、
「愛の歌」)

演奏者は:
ORF RSO Wien (ウィーン放送交響楽団)
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
指揮 Cornelius Meister (コーネリヤス・マイスター)
ソプラノ:Jelena Widmann、Melissa Petit / アルト:Katrin Wundsam、Dorottya Láng
テノール:Andrew Staples / バスバリトン Russell Braun
バイオリン:Renaud Capuçon (ルノー・カプソン)
ピアノ:Barbara Moser、Kit Armstrong、Ingrid Marsoner、Andrej Kasik,

ちょと、ごちゃ混ぜで風変わりなプログラムですが前に一度このブログで紹介したIngrid Marsoner(こちら)と僕が好きなバイオリニストの一人であるルノー・カプソンが出るので行くことにしました。

やはり、我々にとっては歌物中心のプログラムはよりも器楽ものが好きかな~というのが正直な感想。でもフルオーケストラとコーラスのサウンドはすごいものでした。

ストラビンスキーの「結婚式」は、ピアノ4台の伴奏に打楽器の伴奏の声楽曲(というかな?)で、初めて聞きましたがとても面白かった。こんな曲です:



ブラームスの「愛の歌」は、まさにウィーンの音楽家の真骨頂が発揮されたとでも言える素晴らしい演奏でした。もともとは2台のピアノによる伴奏で書かれた曲のようですが、このコンサートではオーケストラの伴奏でした。

2014年6月18日水曜日

ワールド・カップ 2014



ワールド・カップが始まりましたね。ウィーンでは3月から9月にかけて、戸外のスペースにカフェ、レストラン、飲み屋などがいすやテーブルを設置で屋外で飲食を楽しむことが習慣となっていますが、大きなサッカーの大会の際にはこのように大型テレビも設置されて、飲みながらサッカー観戦を楽しんでいます。

日本頑張れ!

2014年6月11日水曜日

行列の出来るアイスクリーム屋さん eis Greissler(アイス・グライスラー)




先週末から中南部ヨーロッパを襲っている熱波のせいでウィーンは30度を越える日々が続いています!

昨日が暖かくなるとアイスクリームと言った感じでウィーンの街のいたるところにはアイスクリーム屋さんがあります。これらアイスクリーム屋さんの殆どが春半ばから秋半ばまでの営業。3月半ばに渡り鳥がやってくるように店がボツボツと開き、焼き栗の屋台と入れ替わるように10月半ばごろから12月初めにかけてまたポツポツとお店が閉まっていきます。お店の殆どは街中の目抜き通りあるので店仕舞いすると寒くで暗いグレートーンの晩秋の街が余計に寂しく感じられます。アイスクリーム屋さん営み働いている人々の殆どがイタリア人。ワンシーズンで一年分の稼ぎを蓄え、冬はより温暖な母国へと帰っていくようです。

それらアイスクリーム屋さんは代々同じ場所に店を構え営業しているところが多いようですが、2年ほど前に彗星のごとく現れたのがこのeis Greissler 。アイスクリーム・グロサリー(食品雑貨店)とでも直訳できる名前のこのお店。オーストリア人の手によりで主にウィーン近郊の新鮮な材料を使った自然派手作りアイスクリームが売り物。メニューも毎日少しずつ変わり、旬の素材を使ったアイスクリームも多く出ます。開店当初から常に長蛇の列でまさにウィーンのアイスクリームショップのニュー・スターです。一概にレイドバックでのんびりしてウィーンっ子たちを並んでも買いたいと駆り立たせるのはその人気がいかに高いかを表していると思います。

僕らが食べたウィーンのアイスクリーム屋さんの中では一番美味しく、売れても質を保ち量産せず(人気のフレーバーは夜になると売り切れることもよくあります)、値段もぼらずに列も早く流れるのがその秘訣かもしれません。ビジネスセンスもあるようで少しずつ店も増え、定番フレーバーは一部のカフェに卸しているようです。

アイスクリームのシーズンにウィーンを訪れたのなら是非、eis Greisslerのアイスクリームを召し上がってみてください。

eis Greissler HP: http://www.eis-greissler.at/index.php


2014年6月6日金曜日

セルジオ&オダイル・アサドのヴィラ・ロボス のギターソロ曲集/Heitor Villa-Lobos :Obra Completa Para Violao Solo - Sergio and Odair Assad




著名なブラジル出身の双子のギターデュオ、セルジオ&オダイル・アサドによるブラジルの作曲家ヴィラ・ロボス のギターソロ曲集(といってもデュオ 用に編曲した演奏では無く各々が交代で演奏しています)。1978年録音ですので、おそらくデュオの実質的なファースト・アルバムだと思います(CDは2000年発売)。残念ながら、僕の持っているCDは、ブラジル盤なのでポルトガル語の記述しかなく詳細はわかりません。 エチュードやプレリュードといったシンプルな曲ながら、感情のこもった素敵な演奏、名盤だと思います。 音も悪くはありません。

アマゾンで見たら絶版でプレミアムがついているようですが、MP3のダウンロードもあるようでサンプルがこちらで聞けます:Heitor Villa-Lobos: Complete Works For Solo Guitar

2014年6月3日火曜日

アルブレヒト・デューラーの野うさぎ/Dürer's Hare


Source: WikipediaCommons

家族でアルベルティーナ美術館に行ってアルブレヒト・デューラーの「野うさぎ」を見に行きました。「Dürer, Michelangelo, Rubens: The 100 Masterworks of Albertina」という美術館創始者で美術品収集家としても知られるアルベルト・カジミール・フォン・ザクセン=テシェン公自らが集めた作品を展示した企画の目玉です。1502年に描かれたデューラーの代表作の一つであるこの絵は今もアルベルティーナ所蔵のものですが 保存のために通常は展示されていません。今回は2003年以来、11年ぶりとの事とのことでした。

驚くほど精密に描かれたこの絵、近くよってみると、変な言い方ですがどんな写真よりも解像度が高い描写です。単なる技巧のみならず、まるでウサギが生きているような表現力も相成ってデューラーは巨匠とされる所以だと思います。


デューラーに関して:
http://www.ne.jp/asahi/inlet/jomonjin/durer.html
Wikipedia

アルベルティーナ美術館HP: http://www.albertina.at/en

WikipediaCommons引用先:http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Durer_Young_Hare.jpg