先日、『オーストリアで危うくネオナチとの関係があるとされる極右政党の候補が大統領に当選しそうなったり...』 と書きましたが、何と昨日 (7月1日)
オーストリアの憲法裁判所が5月に行われた大統領選の開票手続きに不備があったとして、その結果を無効とし大統領選挙をのやり直すように命ずる判断を下しました。異例のことのようです。極右政党の自由党は、反難民・EU離脱を主張しており、英国のEU離脱の国民投票の結果が自由党の支持を増やすのではないかと懸念する人たちも多いようです。
今年行われた大統領選挙では、どの候補者も過半数をとれず、中道候補が敗退し、上位2候補のリベラル左派と極右の一騎打ちの決選投票の末、0.6%という僅かな票差でリベラル候補当選下という経緯があります。
その結果、オーストリアは人口850万人弱の小さな国で、アメリカと違い大統領の実権はかなり制限されているのですが、今年の大統領選挙はヨーローッパの政局を占う試金石と評されていました。再投票は9〜10月の間に行われるとのこと。同国の政局不安定に繋がらないと良いのですが...
本件に関する日経新聞の記事:
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM01H9F_R00C16A7FF1000/
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