2016年1月29日金曜日

Andás Schiff and Cappella Andreas Barca / アンドラーシュ・シフと カペラ・アンドレア・バルカ コンサート




去る月曜日(1月25日)は、妻と二人でアンドラーシュ・シフと カペラ・アンドレア・バルカのコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムは:

Mozart:Symphonie C-Dur, KV 338(モーツアルト:交響曲34番)
Mendelssohn :Symphonie für Streichorchester Nr. 9 c-Moll  (メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲9番ハ長調) 
Mendelssohn :Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 d-Moll, op. 40 (メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲2番) 
Mozart: Konzert für Klavier und Orchester d-Moll, KV 466 (モーツアルト:ピアノ協奏曲20番)

シフと カペラ・アンドレア・バルカは3年ほど前に観てそのときにとてもよかったので、今回も行くことにしたい次第 (そのときのブログはこちら)。

Cappella Andreas Barcaは、シフが結成した室内管弦楽団で、通常はそれぞれソリスト、他のオーケストラの楽団員として演奏している音楽家たちを集め、シフの指揮・監督で不定期に活動するオーケストラです。

前回同様に素晴らしかったのですが、やはり本領が発揮されたのは後半の2曲のピアノ・コンチェルト。メンデルスゾーンのピアノ協奏曲は初めて聴きましたが素晴らしいかったです、早速、レコードを探しに行こうかと思っています。ちなみに、弦楽のための交響曲9番はメンデルスゾーンが12~14歳の間に書かれた作品であるとの事。そんな歳でこんなに素晴らしい曲を書いたなんて、モーツアルト同様に桁外れの天童だったのですね。

1/30 追記: アンコールは、メンデルスゾーンのVariations sérieuses (厳格な変奏曲) Op. 54 でした。

2016年1月24日日曜日

近日発売(?)の気になるカメラ - Olympus Pen F とPanasonic TX-1/TZ100/ZS100

最近、発表あるいは発表されると噂のカメラで気になる機種2機:




 まずはパナソニックのLUMIX DMC-TX1。そろそろ、Canon S95 (このブログの記事はこちら)を買い替えたいなと思って色々と観ていたらアンテナに引っかかったもの。1”センサーに25-250mm(35mm判相当)の10倍ズーム。スマホで十分に良い写真が撮れるので、コンデジはこのくらいないと差を付けられないでしょうね。もうチョッと小さいと言うことなしなんだけどな〜 


欧米向けの宣伝ビデオです。モデル名がヨーロッパではTZ100、米国ではZS100 並行輸入等の非正規流通への対抗だとは思うのですが、他の多くのカメラメーカーのように世界共通にしても良いのではないでしょうか?特に、パナソニックのカメラを日本で買うと日本語のメニューしか使えないというのは、グローバル化が進んだ中、時代錯誤の様な気がします。

もう一つはOlympus Pen-F。あのハーフサイズの名機の名前を受け継いだデジタルPenのフラッグシップ モデル。来週あたり、発表されるとの噂とネット上では話題です。このブログでも書いた(こちら)、パナソニックのGX8をちょっと前にカメラ屋で見てきて、期待していた僕にとってはだいぶガッカリだったので、m3/4のボディの買い替えにはこちらに期待してます。デジカメinfoというサイトでリークされた写真(http://digicame-info.com/2016/01/pen-f-3.html)。格好良いですね〜。

43rumors.comのサイトにで出来た最新のリーク写真(基本的仕様もあり)
1月27日発表とのことです!?:http://www.43rumors.com/ft5-full-pen-f-spec-list-leaked/




こちらは早くもアマゾンで予約受付中!


2016年1月21日木曜日

他唄のそら似- Celine Dion (セリーヌ・ディオン)「I Surrender」と Breaking Benjamin (ブレーキング・ベンジャミン)「I Will Not Bow」

去年の大晦日に冬休みで帰省中の長女と大学受験準備中の次女が大音量で音楽をかけて盛り上がっている。でも同じ曲を繰り返し聴いている模様。どうしたのか尋ねると、とても似通った曲を2曲を見つけたらしい。それが、アルタナティブ・ヘビーメタル・バンドとセリーヌ・ディオンだったのが面白かった様子。次女は幼稚園から小学校低学年にかけて、セリーヌ・ディオンのとりこになった時期があって、その時毎日何度もかけていたCDに入っていた曲だった事も盛り上がる一因であったようだ。で、聴かせてもらうと本当にそっくり。百読は一聴にしかず、まずは聴いてみて下さい。

セリーヌの2002年発売の「A New Day Has Come」に収録された「I Surrender」




ブレーキング・ベンジャミン2009年発売の「Dear Agony」に収録された「I will not bow」



どうですか? ポップ・バラードとアルタナティブ・メタルという全く違う曲風ながらメロディはとても似通っているでしょう? 「I Surender (私は手放した)」と「I will not bow (私は服従しない)」という相対する曲名もちょっと出来すぎた偶然のような気にすらなってきます :)

Breaking Benjamin 公式 HP:http://breakingbenjamin.com/

Celine Dion 公式 HP:http://www.celinedion.com/ca/home

セリーヌ・ディオンは聴かず嫌いの方も多いかとは思いますが(僕も最初はそうでした)、聴いてみると彼女の歌唱力と音楽性に魅せられるかと思います。「One Heart」は一時期、オーディオの試聴用CDとしてつかっていました(主に低音の出具合を聞くため)。


2016年1月17日日曜日

シーラ・ジョーダン (Sheila Jordan) @ Jazzland Wien


1月14日木曜日の晩は、シーラ・ジョーダンのコンサートに行ってきました。場所はJazzland。家人・Jazz 好きの友人みんな都合が悪く、今回は僕一人。バック・アップは当地のKarlheinz Miklin Quartett。メンバーは:Karlheinz Miklin (sax), Olaf Polziehn (piano), Morten Ramsbøl (bass), Karlheinz Miklin jr. (drums)。

ごく稀に経験する特別の何かがあったコンサート。すべてを忘れて観客がアーチストの魅惑に引き込まれ一体となり、楽しく心が踊る。僕が今まで数多く行った中でも5本指に入る素晴らしいものでした。バンドをまるで何年もずっと演奏している仲間であるがごとくに息がピッタリ合うようにリードしていたシーラはまさにジャズそのもの。87歳の高齢を全く感じさせず、張りのある声で素敵な笑顔を絶やさず観客を湧かせました。

ビーボップの誕生から全盛の頃にニューヨークでジャズと共に生き、1962年のレコード・デビュー後、離婚、子育てを選び、生計を立てる為に勤め人となり、80年代後半になるまで音楽家として再び独立しなかったシーラ。知る人ぞ知る遅咲きのジャズ・グレートの一人なのかもしれません。

2016年1月13日水曜日

映画 「Meet the Patels」




冬休みにみて面白かった映画。インド社会における結婚相手探しをユーモラスでロマンチックに描いたドキュメント映画。インド系アメリカ人で俳優のラヴィ・パテルが自身の嫁探しを彼の姉で映像作家のギータ・パテルとともに作ったインディペンデント映画。娘たちの希望でiTune Storeのレンタルで観ました。

インド人の同僚たちによく聞いていましたが、彼らの社会での結婚相手探しは一族総動員のシリアス・ビジネスなのだそうです。

傍から見ると大袈裟ともいえるそのプロセスを面白おかしく描きつつも、小さいころにアメリカに渡りアメリカに溶け込むべく育てられらたパテル姉弟が、アメリカとインドの文化の狭間で相反するものを両立させようとする努力と自分探しの苦労を 価値判断を加えずに素直で率直に表しているところが、この映画を人間味があってより深い共感をおぼえる作品にしたのだと思いました。

Meet the Patels公式HP: http://www.meetthepatelsfilm.com/


追伸:
デビッド・ボウイが亡くなりましたね。彼の音楽を特によく聴いていたわけではないのですが、自分が十代のころからのロック・スターが亡くなる知らせは悲しいのみならず、自分が年をとってきたということの証の様でもあり複雑な気持ちです。僕より彼をよく聴いている次女はショックを受けたことを隠せませんでした。その様子を見て、僕が今の彼女と同年代のころにジョン・レノンが亡くなったニュースを聞いたときのことを思い出しました。今でもそのときの状況をはっきりと憶えています。


2016年1月10日日曜日

寒さから一息



連日、氷点下のウィーンですが、先週の金曜日(1/8)は、晴れて気温も5度程度も上がりました。そのお陰で積もっていた雪もほとんど解けて、寒さから一息付けた感じ。でも、翌日からは、また氷点下です。

2016年1月8日金曜日

Nadia Reid (ナディア・リード)



QobuzとSpotifyでともにストリーミング人気ランキング上位にはいっていた、Nadia Reid (ナディア・リード)。昨年末にCDデビューしたニュージーランド出身のシンガー・ソング・ライター。静けさのあるフォーク調の演奏にのった心に染み入る歌が詰まった名アルバムだと思います。欧米で人気上昇中!こちらのアマゾンでアナログ盤を注文したら既に売り切れで入荷待ちでした。お勧めです。今後も期待できる新人だと思います。

公式HP: http://nadiareid.com/

2016年1月4日月曜日

2016年初映画&初コンサート:海街diary ・Jon Sass (ジョン・サス)コンサート



ウィーンは暮れごろから急に寒くなり、今日はマイナス6度、北風が吹いていて体感気温はマイナス15度とのことです!これが通常のこの時期の気候なのですが(もっと寒くなることもあります)、過去2年は暖冬だったので体が忘れていて、とても寒く感じます。

お正月は家族で「海街diary」を映画館で鑑賞。楽友協会隣りのStadtkino(写真上)という、どちらかというと(欧米の観点で)マイナーな外国映画、インディペンデント系の映画を上映する映画館。悲しくないけどほろりとさせられる良い映画でした。当地での評判はとても良いようです。ちなみにドイツ語のタイトルは「Unsere Kleine Schwester」英語は「Our Little Sister」(私たちの小さな妹)です。


翌日(1月2日)は、Porgy & BessでJon Sass& Soulubaのコンサート。妻が風邪でダウンしたので、娘たち二人と言ってきました。 Jon Sass(ジョン・サス)は、アート・オブ・ブラス・ウィーンのメンバーであったチューバ奏者ですが、ジャズにも長けてとり、ベースとボーカルの息子さんと共に自らのジャズアンサンブルを率いての演奏しています。彼は、次女のジャズ・アンサンブルの先生でもあります。チューバのジャズとはどんな物かな?と興味津々でいってきましたが、チューバでこんな演奏ができるのか!と想像していた以上のもので驚きました。ハーレム出身のSass氏のチューバから奏でられた演奏はまさしく正統なジャズ、素晴らしいものでした。

2016年1月1日金曜日

フィレンツェ

明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。

ヴェッキオ橋にて
暮れの12月20日〜24日の間、家族で義妹一家を訪ねフィレンツェに行ってきました。今年は東京から義理の両親も訪れファミリー・リユニオンとなりました。そんな訳で観光よりも家族団欒が主となりましたが、市場に行って食材を仕入れ料理して、地元のワインを飲みながらみんなで会食、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。


古い劇場が今は映画館。家族揃ってスター・ウォーズを観ました!スクリーンの下にはステージ、その下にはオーケストラ・ピットがありました。


義妹宅近所のワイン屋さん(上)。ワイナリーから甕で運ばれたワインの量り売りが主。1リットル2〜6ユーロとお買い得。美味しいテーブルワインでした。



ウフィツィ美術館にも行ってきました。パリのテロの影響とかで今年は観光客がだいぶ減ったとのこと。並ばずに当日券で入館できました。それでも有名な絵画の前は人だかり。



フィレンツェの市場はいつ行っても活気に溢れ、面白いです。


トスカナ料理には欠かせない臓物類。

ウフィツィ美術館からアルノ川を望む

使用カメラ:ライカM9、レンズは主にSummilux 35mm F1.4ASPH とSummicron 50mm F2


追伸:
今回の旅行で、僕はレザージャケットを購入しました。ノッポで大柄な男性がほとんどなオーストリアに比べ、小柄な男性が多いイタリアでは体が小さい僕にもピッタリな服が買えるのです。買ったお店がとても良かったので紹介します。ピッディ宮殿の向かいにある「Anna」。昔ながらのクラッシーな店構えで、オーナーのアンナおばさんと息子さんそして数人の店員さんでやっているお店。フィレンツエでレザージャケット・コートを探したいという方にはお薦めです。レザージャケットの袖の長さ等の寸法直しも24時間以内にやってくれます。有名イタリア・ファッション・ブランド物に匹敵するかそれ以上にセンス・品質ともに良いものが納得いく価格で求められます。紳士用・婦人用ともに品揃えは豊富。店員さんがサイズ/好みを見立てて最も似合うものを探して持って来てくれる所もグー。押し付けがましくもありません。革のジャケット・コート以外にも革製小物、そしてブランド物のバッグ、セーター、Yシャツ、ネクタイ等がありました。セールだったのでネクタイも購入しました。ウェブサイトを見た限りだと良く言ってレトロな印象を受けるかもしれませんが、実際の品揃えは店構え同様にクラッシーでセンスの良い物がほとんどです。

「Anna」Piazza Pitti, 38//40/41/R, 50125 Firenze
   HP:http://www.annapitti.com/