(iPhone 5 で撮影) |
6月3日月曜日は、Jörg Demus(イェルク・デームス)のリサイタルに妻と行ってきました。毎年この時期に行われるベートーベン・フェスティバルの一環で、会場はハイリゲンシュタットPfarre HeiligenstadtのBeethoven-Saal。『ハイリゲンシュタットの遺書』を書いた家を始めとしてベートーベンゆかりの家が3箇所ある地区で交響曲6番『田園』のインスピレーションとなったとされるベートーベンの小径と呼ばれている散歩道もここにあります。Beethoven Saal はこの地区の中心の広場の中央にある教会の一部でこじんまりとしたところです。 プログラムはJohannes Brahms (Intermezzi Op. 119) 、Ludwig van Beethoven (Sonate Op. 111), Johannes Brahms (Intermezzi Op. 119) 休憩を挟んで Franz Schubert (Sonate in B-Dur DV 960).
今年85歳になるデームス氏は、パウル・バドゥラ=スコダやフリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれたピアノの巨匠。年齢による技術の衰えは感じられたものの素晴らしい音楽を聴かせてくれました。特にシューベルトには完全に引き込まれてしまいました。
たまたまウィーンで知り合ったウィーン国立音楽学院で音楽解釈の教鞭をとられているピアニストの方もいらしていたので、コンサートの後に会場のとなりのホイリゲへワインを飲みにいきました。その方のお話ではデームスの演奏は音楽家としての偉大なスピリッツが感じられる、現在の演奏家からはあまり聴くことの出来ない類希な素晴らしい演奏であったとのことでした。しばらくすると、デームス氏が知り合いの方々と僕たちの隣のテーブルへ。ウィーンならではの経験でした。
ベートーベン・フェスティバルのHP: http://www.beethoven-vienna.at/index.htm
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