いつでもいけると高をくくっていたアルベルティーナ美術館でのボッシュ、ブリューゲル、ルーベンス、レンブラント直筆、ペン画/デッサン画展。6月30日まででしかも一時帰国の出発を控えていたのですが、画家の友人の是非見るべきと進言もあったので急いで駆け足でみてきました。
16世紀書かれたブルーゲルのペン画、ファンタスティックでちょっとシュールでした。 |
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同時に開催されていた Gottfried Helnwein (ゴットフリート・ヘルンヴァイン)の回顧展。とてもインパクトがあるものでした。いままで知らなかったアーチストですがとても考えさせられるアートで、もっと早く知っていればよかったと思いました。とても深刻な内容とメッセージがどう見ても写真としか見えない彼のハイパー・リアリズム技法によって生理的・感情的にガツーンときた作品群でした。
ウィーンの美術館で驚くのはあまりにも豊富で類いまれな蔵物の量。特に16〜20世紀初頭の画家に関しては画家から当時の皇帝家が直接入手してものがほとんどです。これらのものが2回の大戦で戦災を免れたということも特筆に値すると思います。特に第2次世界大戦ではヒットラーに没収された多くの美術品が連合軍進軍に参加した美術研究者たちによって破壊の危機から救われました。その話は、Robert Edsel著 「Monuments Men」という本に詳しく書かれています。とても面白く興味深いお話で、ジョージ・クルーニー監督主演のオールスターキャストで映画化がすすでいるようです(今年末か来年早々に公開予定とのこと)。
アルベルティーナ美術館HP (日本語サイト):http://www.albertina.at/?rel=jp
Gottfried Helnwein HP (日本語サイト):
http://japan.helnwein.com/kuenstler/kuenstler/home.html
Monuments Men (作家の公式サイト):http://monumentsmen.com/
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