2013年2月26日火曜日

Lang Lang

金曜日から土曜日まで降り続いた雪がしかっりと積もって、日曜日(2/24)のウィーンは真っ白。



その雪の中を妻と二人でLang Langのコンサートに行って来ました。会場はコンツェルトハウス大ホール。プログラムはモーツアルトのピアノソナタK.189h、189g、 K300d とショパンのバラード1番から4番(Op.23,38,47,52)。クラシック界大スターのコンサートですので奮発してコンツェルトハウス内のレストランWeinzirlで夕食をとりました。初めてでしたがオーストリアにしては量も手ごろで味も良かったです。 そして、いよいよコンサート...


ドラマチックでロマンチックなモーツアルト。起伏を大きくつけた演奏でコンサート・グランド・ピアノのダイナミックレンジがこんなに大きいのかということを実感させられた演奏でした。ピアノからこんなに大きな音が出るものなのかと正直言って驚きました。これはLang Langのピアニストとしての技量がいかに類まれな優れたものであるかの表れなのでしょう。 ただ、彼のモーツアルトはあくまでも彼自身の表現であり聴き手によっては好みが分かれるかと思います。休憩時間になって僕はちょっとピンとこなくてと言うと妻は『...それはいつも聞いている感じのとは違うからでこの様なモーツアルトもそれなりに良いと思うよ...』との事。
 
第2部はショパン、僕はこちらのほうが好きでした。素晴らしい技術に裏付けられた観客を魅惑するドラマチックな演奏。観客のスタンディング・オベーションに応えて、アンコールはショパン3曲(華麗なる大円舞曲、ノクターン第20番とエチュード12番)と中国の歌曲をアレンジした曲という計4曲の大サービスでした。


コンサート後はサイン会もあり、僕達もCDを購入してサインしてもらいました!今まで経験した中で一番長蛇の列でした。

購入したCDはこれ、我々がウィーンに引っ越す前の2010年2月に楽友協会で行われたライブです。ベートベンは好みが分かれるかと思いますが良いCDだと思います:



2013年2月22日金曜日

Okki Nokki


今晩家に帰ったら、これが届いていました! 詳しくは後日報告します。

2013年2月19日火曜日

週末は...

IAEA職員組合主催のチャリティーバル

去った週末土曜の夜から日曜未明までIAEA職員組合主催のチャリティー・バル(舞踏会・Ball。)これは国際機関の職員組合主催ということもあって国際色豊かなバルでわれわれ外国人にとって行き易いもの。舞踏会といってもいわゆるワルツだけではなく、ジャズのビッグバンド、ロックバンドなど入れ替わり演奏。このバルのように大きなものになると色々な部屋で違った音楽が演奏され、オールディーズ・ロックの部屋あり、今風クラブミュージックの部屋、ラテン音部屋など色々と楽しめるようになっています。一応めちゃくちゃながらワルツに挑戦!人が多くごった返していたので下手糞でも目立つことは無く恥ずかしい思いをせずにすみました。僕はこの様な催しはあまり得意でないのですが、それでも結構楽しめてうちに戻ったのは朝の3時半。ウィーン式には明るくなるまで楽しみ、朝ごはんをカフェで食べて家に帰るのが慣わしのようですので、これでも早目なほうでした。

日曜の朝は、学校主催のスキー旅行に子供たちを送り出すために普通に早起き。それから家でだらだらと過ごしリラックス、夕方にフーバー・陽子氏(バイオリン)と細木朝子氏(ピアノ)によるモーツァルト・コンサートに妻と行って来ました。プログラムはピアノソナタ(KV311) とバイオリンソナタ2曲(KV 379,454)で会場はこのブログでは馴染みとなったPeterskirche(ペーター教会)。素晴らしいコンサートの後は夕食にも御一緒させていただき音楽の話を聞かせていただいたりと楽しい一晩を過ごすことができました。


フーバー陽子氏(左)と細木朝子氏

2013年2月17日日曜日

Audirvana Plus 1.4 結果報告

さて、ほぼ2ヶ月ほど前に書いたAudirvana Plus 1.4に関する記事の結果報告です。

『...最終ベータ版は1.4に比べちょっとまろやかでややベールのかかったような音のようにも感じられますが心地良い聴き易さがある事も否めません。自分はどっちが好きなのか決めかねているというのが今の正直な気持ちです。...』であったので『...。しばらく1.4.1だけで時間をかけて様々なレコーディングを聴いてみて不満を感じるようになるかどうか試してみようかと考えています。...』と書きました。この間にもアップデートがありAudiravana Plus 1.4.5が現行リリースです。 環境設定でサウンド設定を変えたりすると戻してもソフトを再起動しないと鳴らないことがたまにありますがおおむね作動は安定しています。肝心の音ですが、スピーカーの設置をちょっと調整したことが利いたのか、アップデートで何か変わったのか、しばらく聞いていて耳が慣れたのか判りませんが今は不満を感じなくなりました。家族にも聞いてもらいましたが他のソフトに比べこれが良いというのが一致した意見でした。

この過程で、Weiss FireWire Driver でOperation Mode の切り替えを試してみました。思いもよらずこの設定がいかに大きく音質を左右するかということが良くわかりとても興味深い経験でした。Low Latency, Normal, Safe Mode 1, Safe Mode2 の順に替えていくと音がだんだんと曇ってきて、もこもこ感が増し、キレが悪くなります。これはDACやCDPを換えた時の様にハッキリと判る違いです。僕は素人なので理屈はわかりませんが特にハイレゾの音源で差が顕著に現れましたHD Tracksからダウンロードしたマイケル・ジャクソンのスリラー(24/176)は特にNormalであってもリズムのスピード感が落ちてキレが無くなります。聞いていて欲求不満に陥るような音で極寒のなか顎が凍えて動かなくしゃべろうとしても思い通り口が動かないときのような歯痒さを感じます。Low Latencyにして、やっと『せめてこうでなくでは』という感じ。こうなると24/88のほうがDAC Chip演算に負担が少ないのかなあ、そうするとそのほうが音がいい?などと素人考えがでてきて、じゃ~24/88もダウンロードして試そうか?などと無駄遣い極まりない散財行為を本気でやろうかと思うオーディオ馬鹿丸出しになってきます(やっていません念のため。)ちなみにマイケル・ジャクソンのスリラーのハイレゾ音源ですが、効果音はかっこいいのですが我がのシステムではボーカルがどうも必要以上に細身に聞こえてあまりピンときません。LPはそれなりに良い音なので期待はずれでちょっと損した気がしています。それもあって本気で24/88だったらどうか?ということを試したくもなったのです(笑)  しかし、ちょっとこらえて冷静になってみると同じHD Tracksのキャット・スティーブンス のTea For The Tillermanは24/192で凄く良い音がするので結局はマスタリングかうちのシステムとの相性が原因かと考え始める訳です...。

ゆったりとしたクラシックのオーケストラなどはNormalのほうが弦の厚みがでてきて心地のいい音になることも否めません。Weiss DACをFirewireでお使いの方がいらしたらOperation Mode を変えて試されると面白いかと思いますよ。 

2013年2月14日木曜日

また寒くなってきました


フェーンも去ってまた氷点下の毎日。週末から霧雨が凍ったような細かい雪が降り続いています。

2013年2月11日月曜日

China Meets Austria -追記−




吹奏楽のクラスをとっている生徒のお母さんで知り合いの方が撮って下さった写真を送ってくれました。真ん中の背広姿が私です。もっとアップの写真もありましたが、恥ずかしいのでこれだけ...。

2013年2月9日土曜日

Curtis Fuller




2月6日水曜日には、ウィーンを拠点に活躍されている画家の友人とJazzlandにCurtis Fuller を見に行きました。サックス、トランペット、ピアノ、ベース、ドラムスの6人グループ。78歳のカーティスは、自らの演奏は年齢を感じさせるところがあるもののさすがにリーダーとしての貫禄と統率力は抜群でサイドの若手ミュージシャンたちが奮起してリーダーを盛り上げる大熱演。ジャズはレコードもいいけどライブの醍醐味はたまりません。

このJazzlandは予約なし前売り無しがポリシーのライブハウスで、当日入場料を入口で払う仕組み。オーストリアの人達はレイドバックなところがあって開店前から並ぶということは無いようです。この日は満席の大人気だったのですが、それでも9時開演で8時半に待ち合わせて運も良かったのか良い席に座れました。こんなところは、アメリカでもまれだと思います。ちゃんとした楽屋もないので演奏家達はセットの前、休憩時間、演奏終了後にはお客さんと歓談したりテーブルで軽食をとっていたりして気さくでいい感じな場所です。このようなJazzlandがずっと続いていってくれることを望む限りです。

画家の友人と奥様のブログです:http://kenwan56.exblog.jp
日本でもしばしば個展を開いているようなので機会があれば是非いらして下さい。

2013年2月4日月曜日

China Meets Austria

 昨日(2月3日 日曜日)に楽友協会で娘達が演奏しました! といっても中国とオーストリアの小・中・高校生からなる様々なオーケストラ、バンド、民俗芸能グループの協演の『China Meets Austria』というイベントに娘達が通うアメリカンスクールのBand(バンド、吹奏楽)のクラスが招待されたもの。楽友協会ではこのような文化交流のイベントも時々行われます。
昼間に行われたアメリカン・スクール・バンドのゲネプロ

 僕は楽器搬入とゲネプロの手伝いに借り出され、お昼過ぎに娘達と楽友協会へ。楽友協会の楽屋に大手を振って入れる機会なんか普通はありませんので文字通り『喜び勇んで参上仕る』という気持ちです。娘達が僕のオーディオの趣味のことを先生に話したとの事でゲネプロではサウンドチェックの大役を仰せつかりました(汗)。 観客のいないホールを自由に歩き回りいろんな場所から音を聴いけたのは得がたい経験でした。ウィーンのアメリカンスクールは生徒数が少ないことと生徒ので動きが激しいこともありバンドやオーケストラのレベルは決して高くはありませんが、それでも楽友協会大ホールが暖かくサポートしてくれているかのように素晴らしい音色で演奏を聴くことができました。ちなみに僕達がウィーンに越してきてからこの様なイベントは毎年行われておりクラリネットをやっている上の娘これが3度目なのですが、バイオリンをやっている下の娘は今年からバンドのクラスをとってパーカッションを始めたので今年が初めて。僕も手伝いを頼まれたのは今年が初めてです。


夜の本番(オーストリアの生徒達のオーケストラ)

 ゲネプロが終わって片付けているときに先生に本番での楽器の設置などを頼まれ、喜んで快諾。夜の本番前に娘達と楽屋口から入場。アメリカンスクールバンドの番になり、舞台上がっていすの並べ替え、楽器の設置を手伝いました。設置を終えて楽屋に戻る途中キーボード担当の子が泣きそうな顔で『...設定がうまくいかない、どうしよう...』と呼び止められて手伝っている間に指揮棒が上がり演奏開始(キーボードは2曲目だけだったので...)、舞台を降りるにも降りられず一曲目はその子の隣に鎮座する羽目に...。 と、いうことでアクシデンタルながら僕も楽友協会デビュー(笑)。  キーボードもうまくいって一件落着。子供達のお陰で得がたい経験ができてとても嬉しく思っています。

 終了後、楽器を搬出していたときに知り合いのお母さんから 『...大活躍でしたね、写真取りましたからね...。』 まったく赤面・冷や汗ものでした。

2013年2月3日日曜日

Andás Schiff and Cappella Andreas Barca / アンドラーシュ・シフと カペラ・アンドレア・バルカ コンサート



昨日(2月1日金曜日)は、妻と2人でAndás Schiff (アンドラーシュ・シフ)とCappella Andreas Barca(カペラ・アンドレア・バルカ)のコンサートを見てきました。場所は楽友協会大ホール、プログラムは:

ベートーベン ピアノ協奏曲4番
シューベルト 交響曲第4番
モーツァルト ピアノ協奏曲第27番

Cappella Andreas Barcaは、シフが結成した室内管弦楽団で、通常はそれぞれソリスト、他のオーケストラの楽団員として演奏している音楽家たちを集め、シフの元で不定期に活動するオーケストラ。当然ながらシフは弾き振り。

凄く良かった。各々が卓越した腕を持つ演奏家達だがシフが個人的に声を掛けて集めた面々だけあってか余裕をもったまとまりのある表現豊かな演奏で、楽しく音楽に浸れるコンサートでした。シフのCDは幾つか持っていますが、生で聞くのはだいぶ違います。席が前の方だったのでよく見えたのですが、彼の鍵盤のタッチはとても軽々しく軽快な音を奏でます。妻曰く、『これはピアノを弾くという表現が当てはまる演奏で他の多くはピアノを叩いているという感じ。』 

今シーズンは見たいコンーサートのほとんどがコンツェルトハウスだったこともあって、楽友協会は数ヶ月ぶり。久しぶり来たためかその音の良さに感激。やはりこのホールは特別です。

2013年2月2日土曜日

Föhn

先週と先々週は大雪の後、気温がぐっと落ち込み日中でもマイナス5℃程度にしか気温が上がらない日々が続いたが、火曜日の強い風を伴う大雨のあと一転して水曜日には最高気温が15℃まで上がりその後は最高気温が7℃前後の日々が続いている。こちらの方々に聞くとこれがアルプスのFöhn(フェーン)なのだそうで、1~2月の極寒の中、急に強い風が吹いて春の兆しが感じられる日々が4~5日続くことがあるのが常らしい。去年も一昨年も経験した。でも、Föhnの後はまた大幅に冷え込むので油断は禁物である。 

暖かくて気持ちのいい日はいいのだが、Föhnがくると持病の偏頭痛がでてくるのがつらいところ。