2016年11月26日土曜日

Anne Sophie Mutter Concert・アンネ=ゾフィ・ムターのコンサート


11月24日(木曜日)は妻とAnne-Sophie Mutter(アンネ=ゾフィ・ムター)のコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。ピアノ伴奏は:Lambert Orkis (ランバート・オルキス)。 プログラムは以下の通り:

Sebastian Currier:Clockwork (1989) für Violine und Klavier
Wolfgang Amadeus Mozart:Sonate für Klavier und Violine A-Dur KV 526 (1787)
Francis Poulenc:Sonate für Violine und Klavier FP 119 (1942-43, rev. 1949)
Maurice Ravel:Sonate für Violine und Klavier G-Dur (1923-27)
Camille Saint-Saëns:Introduction et Rondo capriccioso a-Moll op. 28 (1863)

僕も妻もムターが好きなのでウィーンでリサイタルをするときには行くようしているのですが、去年も一昨年も僕の仕事関係のイベントと重なり行けませんでしたので、3年ぶり。期待通り、前回同様(こちら)素晴らしい演奏でした。

観客の大拍手に応え4曲のアンコール(ガーシュインのサマータイム、ブラームのハンガリー舞曲、3曲目は曲名わからず、シンドラーズ・リストのテーマ)。 特にシントラーズ・リストのテーマは感動的な演奏でした。

妻と二人、大満足で帰途につきました。

Anne-Sophie Mutterの公式サイト:http://www.anne-sophie-mutter.de/home.html?L=1

楽友協会公式サイト:http://www.musikverein.at

2016年11月23日水曜日

Bryston BCD-1 CD プレーヤー





先日、当地のオーディオショップに注文したパーツをとりに行ったら、Bryston BCD-1 CD プレーヤーの店頭展示機処分の大セール品があって、お店で聴いてとてもよい音だったので、頼んで借りてきました。

ここ数日試聴していますが、納得のいく僕の好みの音。オリンパスのレンズ12-100mm(こちら)の注文をキャンセルしてこれにしようかと悩んでいるところ...。

これを逃すとこのCDPをこの値段買えないような気がします。このショップはBrystonのオーストリア・東欧地区の輸入総代理店でもあるのでスペアのドライブ・メカの在庫も譲ってくれるというし...


Brystonの日本代理店のサイト:http://www.hibino-intersound.co.jp/bryston/36.html


2016年11月19日土曜日

Amazing! Joey Alexander (ジョーイ・アレキサンダー)



インドネシア出身の神童ジャズ・ピアニスト、Joey Alexander  (ジョーイ・アレキサンダー)くん、13歳。Joey Alexander  (ジョーイ・アレキサンダー) 。10日ほど前にぼくのFacebookでも紹介したので、すでにご覧いただいているかもしれません。

彼はすでに2枚のアルバムを発表しています。この2枚のCDを彼のことを全く知らないで聴いたとしても、ジャズが好きな人の多くは久々に正統派のすごい若手が出てきたなと思うかと思います。ピアノの技巧のみならず卓越する音楽性を持ち備えていることが感じられるからです。それほどの桁外れな天賦の才能も持った音楽家だと思います。『…この歳でこれだけ弾けるのはすごい…』ではないのです。

上のビデオは彼が11歳の時の演奏だそうです。最近アップされたのが下のビデオ。多分、彼が12歳か13歳の時のもの。技術的にも音楽的にも大きな成長が聞けると思いますが何よりもすごいと思ったのは、リーダーとしてトリオのアンサンブルを先導する役割を見事に果たしていることです。このまま、行けるところまで登り詰めってくれることを願いつつ、ファンになって応援したいと思います。






2016年11月16日水曜日

映画「ドクター・ストレンジ」と ワールドカップ・サッカー予選 オーストリア対アイルランド



オーディオショーに行った翌日(11月12日土曜日)に、妻と一緒に映画「ドクター・ストレンジ」を見てきました。 ベネディクト・カンバーバッチ主演。痛快なエンタテーメント・ムービーとても楽しめました。CGもここまできたか!という感じですごかったです
日本では来年早々公開のようです。映画館で大きなスクリーンで見ることをお薦めします:http://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange.html

当日はワールドカップ・サッカー予選 オーストリア対アイルランド戦がウィーンで行われた日でもあり、アイルランドから飛んできたファンが、試合前に我が家のあるビルの一階のアイリッシュ・パブに集結し、ビール片手に応援歌(アイルランド民謡など)を歌って大合唱。事前に許可をとってあるのか、道路も片側通行止めにして、警察の警備もあってすごかったです。(下の写真)




試合、一時間前にには終結・解散。そのあとにウィーン市の清掃局がやってきて道を切れいいにお掃除して、30分後にはゴミひとつ無く何起こらなかったようにきれいになっていました。大きなイベントのときはいつもこんな感じでとても手際のよりウィーン市。いつもながらに妻と二人ですごいねと感心してしまいました。



2016年11月14日月曜日

ウィーンのオーディオ・ショー Klang Bilder 2016 に行ってきました

アナログブームで急成長の当地メーカーのPROJECT AUDIOは会場入り口に大きくターンテーブルを展示

11月11~13日の間、ウィーンのオーディオ・ショー 「klang Bilder (音と映像)」2016が開かれました。会場がオフィス向かいのホテルで、知り合いのディーラーから招待券をいただいたので、金曜日の夕方、仕事を早めに切り上げて一回りしてきました。 

このショーは、ウィーンに来て翌年に一度行きましたがそれ以来今回が初めて。規模が小さくなっているのにビックリ。5年前はもっと街中の大きなホテルのフロア数階を貸しきって開かれていましたが、今回は1.5フロア分程度で出品メーカーも大幅に減少。ローカルのディーラーが自ら扱っているものを展示している部屋が殆どでした。パナソニックは広いスペースでテクニクスを展示していましたが、音はちょっと期待はずれでした。残念。

下の写真は、僕が一番音がよかったと感じた ayon audioの部屋。ただしスピーカーは同社のものではなく、イギリスのlumen white。ま、市場価格で一千万円以上の組み合わせですから、音もよくないと困ってしまいますよね。


ポスターの写真はバルセロナの「カタルーニャ音楽堂」。オーストリアのメーカーなのに肖像権の問題で楽友協会の写真を使えないと嘆いていました。

2016年11月12日土曜日

作例が凄い - Olympus OM-D -EM1 Mark IIとM.Zuiko 12-100mm F4 IS PRO のレビューの紹介 

https://www.olympus-europa.comより引用

まえにも紹介した(こちら)Robin Wong氏のブログにOlympus OM-D -EM1 Mark IIのレビューが出ており、主なしようレンズが前評判のとても高いM.Zuiko 12-100mm F4 IS PRO であったので再度紹介 (こちら)。マレーシアをベースにセミ・プロの写真家でオリンパス愛好家でもあるWong氏は、オリンパス好きが高じて(?)なんと2年ほど前から同社に就職。

作例をみてぶっ飛んでしまいました! でも、ここまでよく写るとハイパーで超現実。長岡 秀星が70~80年代のロックのアルバムのカバーを思いだしました。氏曰く、手持ちでも、壁に寄りかかったりして工夫すれば5秒まで大丈夫だという手振れ補正はすごいですね。M.Zuiko 12-100mm F4 IS PROの写りもすごいですね。是非、Wong氏のブログをご覧ください。ちなみにこのレビューの作例はすべてカメラからのJPEGとのことです。

カメラのほうはこの値段だと諦めがつきますが、 レンズはちょっと欲しくなってしまいました。



2016年11月9日水曜日

アメリカの大統領選挙 - トランプ氏の勝利で考えた


トランプ氏の勝利は、イギリスのEU離脱に続いて予期せぬ投票結果になった。

私見を述べると、この選挙は、クリントン対トランプというより、エスタブリッシュメント対アンチ・エスブリッシュメント あるいは「改革」対「現状拡大路線」として見ると理解できる結果かと思われる。

数々の暴言、脱税疑惑・女性問題といったスキャンダルにもかかわらずトランプ氏が勝利を収めたということは、いかにアメリカ国民の多くが抜本的な改革・変化を求めているかということの表れだと思う。要するに、米国政界にしがらみも無く、経済的に誰にも頼る必要のない財力があり、選挙戦で従来の政治家にとってのタブーをことごとく破って勝ち抜いたトランプ氏を多くの米国民は強烈なアンチ・エスブリッシュメント候補だと捕らえ、改革の旗手として選んだのであろう。米国議会の上院・下院とも議席の過半数を氏の政党である共和党が獲得したというは、トランプ政権の政策が実行される下地が出来たということであり、大統領選の結果と同じかそれ以上にこれからのアメリカの動きに大きな含意を持つことであると思う。

数年前にこのブログでも書いたが(こちら)この背景にはアメリカにおける、富の格差の拡大とそれに伴う、中産階級の消失。限定的である分野では完全に欠落している社会保障制度、高等教育費の高騰などにより、中・下位層の人々にとって、自らあるい次世代の経済的状況を改善させうるであろう機会損失による希望の喪失があると思う。

さらには、「Audacity to Hope(大いなる希望を抱く)」という理想を掲げ、国民から現状改革を期待されて初のアフリカ系アメリカ人として大統領に選ばれたオバマ氏の政権8年間の結果に対する失望もあったのではないかと思う。この間、米議会は共和党主導でことごとくオバマ政権の政策実行を阻止したということはもちろん周知のことではあり、その結果、国民のアンチ・エスブリッシュメント感情は高まり、トランプ氏が共和党候補として選ばれた主な要因のひとつであると考える。昨日、ドイツ国際公共放送(Deutsche Welle)のニュースを見ていたら、オバマ政権下では富の格差が拡大したとアメリカの過去8年のジニ係数推移をもとに報道していた。

クリントン氏、共和党の有力者、マスコミ、有識者などがトランプ氏や氏の支持者を軽視・侮辱するような言動は、トランプ氏をサポートする人々にとっては自らにむけて発せされた侮辱であり、ある意味では民主主義化における正当なプロセスを批判し民意を無視・軽視したと考える人々がいたとしても不思議ではない。

格差の拡大により、一部の上位層の人々を除き多くの人々が生活の質(Quality of Life)が改善するどころか逆に下がってきているということに痺れを切らしているという現象はアメリカ特有のものではなく、ヨーロッパ、新興国、途上国でも顕著になってきていることである。 このような状況の中、民主主義の正当なプロセスの得てポピュリストが台頭し権力を手中に収めている世界的な傾向は、過去の歴史を振り返ると世の中が乱れる時代に突入している過程との類似点も多く、憂うものである。

ここ数年、多くの著名経済学者が格差による負の影響を明らかにし警告を鳴らしているが、それらを真摯に受け止め、格差拡大により苦悩を強いられている人々の現状を理解し、それらを抜本的に解決していけるような指導者・体制が生まれてくることが理想なのであろう。世界の一市民として、二人の娘の親として、これからの世の中が歴史の轍を踏まずに破壊につながらない改革が進むことを望み祈らざるをえない。


御参考:『ピケティ、大御所2人と「格差」を語る』:http://toyokeizai.net/articles/-/62725




秋の終わりーウィーン


ウィーンの気温は一桁。早朝は氷点下。もう冬の始まりです。

2016年11月5日土曜日

Julian Rachlin Recital / ジュリアン・ラクリン リサイタル




一昨日(11月3日水曜日)は、妻と二人でJulian Rachlin(ジュリアン・ラクリン)のリサイタルに行ってきました。 

数年前にジョシュア・ベルのリサイタルに来ていた職場の同僚とジョシュアはよかったねと話したら、彼女曰く『…よかったけどジュリアン・ラクリンのほうがもっと素晴らしくて最高…』。 それなら是非聴いてみたいと思っていたのですが、ウィーンでは協奏曲のソリストとしてか室内楽の一員としてのコンサートしかなくて、どうせだったらソロ・リサイタルで聴きたいと思っていたのですが、やっとその希望が叶いました。

会場は楽友協会大ホール。ピアノはデニス・マツーエフ(Denis Matsuev)。 プログラムは以下の通り。第一部はビオラ、第2部はバイオリンでした:

Schumann:Märchenbilder. Vier Stücke für Klavier und Viola op. 113 (「おとぎの絵本」ビオラとピアノ版)
Brahms:Sonate für Klavier und Viola Es-Dur, op. 120/2 (ビオラ・ソナタ第2番 変ホ長調)
Debussy:Sonate für Violine und Klavier (ヴァイオリン・ソナタ ト短調)
Franck:Sonate für Klavier und Violine A-Dur (ヴァイオリン・ソナタ イ長調)

期待と想像をはるかに超えた素晴らしい演奏でした。それぞれの曲に対しの新鮮なアプローチ、かといって、自らのスタイルを押し付ける出なくそれぞれの作曲家のスタイル、曲の良さに脚光あて、他の著名演奏家があまりに表に出さなかったような隠れた美しさが引き出されたりと、聴きなれた曲がこんな風にも聴こえるのかと発見も多かったリサイタルでした。ビオラとバイオリンのトーンも甘美でつややか。テクニックは、今までライブで聴いた演奏家の中では一番すごかったのではないかと思いました。

ピアノのマツーエフも素晴らしく二人の息もピッタリ、単なる伴奏の域にとどまらず
、各々が互角に曲の中で自らの役割を熟知し、それぞれを刺激しあい相乗効果で曲の音楽性を高めていっていたと思います。曲の原題でバイオリン・ビオラとピアノのためのソナタというのはこういうことなんだということをはっきりとわかられてくれたかのような共演でした。

アンコールは、僕の大好きなサン・サーンスの「序奏とロンドカプリチオーソ」、クライスラーの「愛の悲しみ」・「愛の喜び」、そしてワックスマンの「カルメン幻想曲」。コンサートの第3部とでも言ってもよいほどの演目。「序奏とロンドカプリチオーソ」は彼の超絶テクニックをショーケースするかのような演奏。何度聴いたかわからない「愛の悲しみ」は、なぜわからないけど聴いていて思わず涙が流れ出してきそうになるも、「愛の喜び」で有頂天なハッピーさに一転のマジカルな演奏。 「カルメン幻想曲」では、ピアノのイントロが始まると共に客席から手拍子で会場が沸きました。妻も2人もすっかり、ジュリアンのファンとなり帰途につきました。


ジュリアン・ラクリン公式HP:http://www.julianrachlin.com/

デニス・マツーエフの公式HP:http://matsuev.com/

五嶋みどりによるバイオリン器楽曲作品解説のページ、このリサイタルで演奏されたバイオリン器楽曲のほとんどの解説が載っています。著名演奏家による作品解説はあまりないかと思いますのでぜひご覧ください。曲を聴く楽しみが増えるかと思いす。 :http://www.gotomidori.com/program-notes/?lang=ja


2016年11月2日水曜日

Panasonic Lumix G8 / G80 / G85 / G81

ウィーンに戻ってきました。職場復帰しましたが、懸案が山積みでちと大変です。
http://news.panasonic.co.uk/より引用
息抜きにネットを見てたら、これを見つけました。あまり、チェックしていなかったカメラでしたが、Digital Photography Rewiewのレビュー (こちら) を読んで俄然欲しくなってしまったカメラです。なによりも、サンプル画像(こちら)の写りが僕の好みにはまったもの。このサイトの画像が特にそうなのかと思い、他のサンプル画像を探してみましたがどれもとても好ましいものでした。  (例えば、こちら  こちらキットレンズとして組み合わされている12−60も多くの作例を見る限り良さそうなレンズですね、
http://news.panasonic.co.uk/より引用
カメラ自体は、やや大柄のようですが、トップ、背面のボダンやダイアルの配置、デフォルトの機能が記されているところなど、使い勝手も良さそうです。欲しいと思っていたニコンのDL18−50(こちら)は発売が延期されいつになるのか全く発表がないので、こっちにしようかとの衝動に駆られています。

http://news.panasonic.co.uk/より引用

でもこの機種、日本ではG8、アメリカではG85、イギリスではG80、イギリス以外のヨーロッパ諸国ではG81と違う型番で売られているのは紛らわしいですね、それぞれの地域のパナソニックのサイトを見ると、メニュー言語の数が異なるのが主な違いのようです。

パナソニックの公式HP:http://panasonic.jp/dc/g_series/g8/