2013年8月28日水曜日

オープン・マーケット


8月も下旬になるとウィーンも徐々に日が短くなり夏の終わりが近づいていることを感じるように様になりました。特に今週は涼しい日々が続いています。夏から秋にかけての我が家の楽しみの一つは週末に開かれるオープン・マーケット。土曜日になるとウィーン数箇所ある市場の近くの駐車場や道路が閉鎖され市が立ちます。

冬の長いオーストリアでは今の時期以外は野菜が殆ど輸入か屋内の水耕栽培によるものなので
農家直送の美味しい野菜や果物が食べられるのは今だけです。

太陽を浴びて土で育ったトマトは果実の味、いろんな種類のトマトが買えます
外国人の我々にとっては見慣れないものも沢山あります
根元に泥がついたレタスは風味豊か

2013年8月25日日曜日

ライ・クーダー 「ゴーイング・バック・トゥ・オキナワ」/Ry Cooder : Going Back to Okinawa


ワシントンで軍縮関係のシンクタンクを主宰する友人が、ある平和イベントで日本から来たロック・シンガーに会って名前は忘れたけど日本のジョン・レノンだと紹介されたと話をしてくれたことがありました。妻も僕も誰の事か全く見当がつかず、とりあえずそのイベントの名前をメモし、家に帰ってグーグルで調べたらそれがなんと喜納昌吉でした。沖縄のジョン・レノンかも知れないけど日本の...とまでいくかな〜と話し合った憶えがあります。

つい最近、CDを整理していて目にとまったのがRy CooderのGet Rhythm。彼のアルバムのなかではよりストレートなブルース/ロックを全面に出したものでちょっと彼のイメージからはずれたものかも知れません。僕はこのアルバムを「Going Back to Okinawa」という曲を聴きたいが為に買ったのです。iTunes Storeができる何年も前の話。彼は沖縄のミュージシャンとも共演していたのでとても期待したのですが、そのときの印象はマーロン・ブランドー主演の「八月十五夜の茶屋(The Teahouse of the August Moon)」やKarate Kid IIを見たときに受けたものと似たようなものでした。

何年かぶりに「Going Back to Okinawa」を聴いてみるとある意味で沖縄民謡を印象派的にとらえたとも受け止められるなーんてことを考え始め、ブログに書こうか?じゃーYouTubeにビデオあるかな?と探したら見つけたのがこれ。CDよりOkinawanしているのでよく見みると喜納昌吉&チャンプルーズとの競演ではないですか。やはり、ウチナーンチュがはいるとそれらしく聴こえます。



Going Back To Okinawa by Aleks_jones



この映像、調べてみると1994年奈良の東大寺で行われたグレート・ミュージック・エクスペリエンス 「GME ’94 あをによし」の時のものであるという事が判りました。

僕が喜納昌吉を初めて知ったのは中学2年の頃テレビのCMで「レッドおじさん」(ハイサイおじさんをCM用に替え歌にしたもの)を聴いた時。僕はその頃ロックを聴き始め、エレキギターを買った時でもあったので沖縄民謡をロックの楽器で演奏する彼らのスタイルに強い共感を覚え、その数ヶ月後にはコンサートに行き、会場で買ったレコードにサインしてもらったことを今でもとても鮮明に憶えています。言うまでもなくそれ以来すっと彼らの音楽のファンです。喜納昌吉のCDは組み換えただけのベスト盤が多くどれを買えばよいのか分かりにくいと思いますが、一番お勧めは以下の2点でしょう。ファーストアルバム入っている東崎は類いまれな名曲であり僕にとっては望郷の歌 No.1でもあります。


2013年8月21日水曜日

ウィーン美術史美術館Kunstkammer(美術工芸収集室)

サリエラ(黄金の塩入れ)ベンヴェヌート・チェッリーニ作 1539-43年 (OM-D, M.Zuiko12mm F2)
ウィーン美術史美術館ハプスブルク歴代皇帝が収集した財宝・珍品コレクションの貴重な所蔵品を展示するKunstkammer(美術工芸収集室)に行ってきました。今年の3月に改装工事が終わり再オープンしたばかりです。ハプスブルク家がいかに富と力を持っていたのかが実感できる展示です。からくり置物、時計などがありその動作のビデオ(下に添付)を見るといかに当時の工芸技術の粋を集めているものであったのかがよくわかったような気がしました。このようなものを作れる腕と技術を持った人は今の世にはいないであろうと思えるほど精巧で美しいものが多くあります。上の写真のサリエラはKunstkammerのハイライトの一つです。なお、この美術館も写真撮影が原則許可されています。

下の写真のように展示室内のベンチにはタブレットがあり、


このような展示品が作動するビデオが見られます:





ウィーン美術史美術館サイトのKunstkammerのページ: http://www.khm.at/besuchen/sammlungen/kunstkammer-wien/


2013年8月18日日曜日

Wonderful Tonight






ん十年前、大学の学園祭で演奏した曲。 クラプトンのスローな曲では一番好きな曲です。数あるバージョンの中では武道館のライブの次に良いのではないかと思います。

アメリカいた頃、週2回通っていたインドアサイクルのクラスでよくこのビデオがかかっていました。負荷を一番かけて坂を上る時です。

追記:拡大できるように動画を変更しました。(2013.8.20)

2013年8月14日水曜日

フロイト公園の赤い椅子

先週木曜日のウィーンの日中最高気温が40.5度で観測史上最高だったそうです。2日後の土曜日にはそれが24度まで下がり、今週の日中最高気温は今のところ25~28度の範囲で推移しています。



さて、家から歩いて3分ほどのところにある、ジークムント・フロイト公園。名前の由来は定かでないのですがフロイト博物館となっている彼の旧住居兼診療所がほど近い場所になるからだと推定されます。この公園はウィーン大学のメインキャンパスの近くでもあり暖かい時期には学生で賑わいますが特に目を引くのがこの赤いいす。公園の備品で暖かい季節になると設置されます。 

このいすは毎晩、片付けられ...

午後9時ちょっと前に撮影、夏は日が長いので遅くまで明るいです


この通り...




誰も盗っていかないようですし(ここは毎朝出勤で通るのですが数が減っている様子が無い)、みんな丁寧に使っているのが壊されたものを見たことがありません。これもウィーンのいいところなのでしょう。

2013年8月11日日曜日

Sidsel Storm - This Moment


デンマークのジャズ・シンガー・ソングライター。これは彼女のオフィシャル・ビデオ。YouTube を検索すると色々とでてきますので聴いてみてください。

個人的にはカバーより、オリジナルがいいと思います。どちらかというと最新作より前の2作のほうがいいかなとも思います。




公式HP:http://www.sidselstorm.dk/

2013年8月8日木曜日

Spotify(スポティファイ) を メインシステムで聴く




先日「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みながら、聴いたことが無かったリストの「巡礼の年」をアマゾンで注文。しばらく後ふと思い出してSpotify(スポティファイ)で調べるとベルマンのもブレンデルのもあったので、スポティファイを音源にしてメインシステムで聴いてみました。Spotifyを使い始めて2年近くになりますが、音が良いはずはないとの先入観があったのでメインシステムで聞くのは初めて。でも実際に聴いてみると思いによらず結構いい音だったのでここ2週間ほどしばしばこれで聴くようになっています。通常、メインシステムのデジタル再生はMac Mini +Audirvana Plus+ Weiss Engineering の DAC2  をつかって主にCDをリッピングしたAIFFファイルを聴いていますが、このMini にSpotify のアプリをダウンロードしてWeiss DAC2を通して再生してみた訳です。Spotifyは通常パソコンかSonosを使って聴いています。

スポティファイによるとストリーミングのビットレートは最高320kbps。iTunes のAACダウンロードが256kbps。うーん、数字だけでみるとiTunesとくらべて25%ほど高い、でCDは?とネットを検索。そもそもビットレートとは何かを調べることからはじめましたが...16/44.1のCDのビットレートは1411kbpsで数字だけだと4倍。でも音質も4倍かというとそうでないですね。贔屓目にみて3~4割といったことでしょうか? 家人がきくと、せいぜい1~2割だというかもしれません ...。 音量を上げると、粗も目立ってきますが、特に小さめ〜中くらいの音量で聴く限りは、オーディオファイルでも十分に楽しめるクオリティーだと思います。 

このようにして聴くSpotifyストリーミングの音質は一昔前のアナログ式のFMチューナーを思い出させるような音で、ワイドレンジではないですが中低域がしっかりとしており、とても聴き心地のよい音楽性の高いサウンドです。特にオーディオにこだわらない音楽愛好家だとSpotifyで充分、いやロック・ポップ・ジャズファンだともしかするとSpotifyのほうが良いという人も出てくるかもしれません。

Spotifyは月額10ユーロで聞きたい放題。一部を除き殆どのメジャーアーチストが参加しているということを考えるとCDやダウンロードは益々売れ行きが落ちるのではないかと思われます。廃盤になってアマゾンで高値がついているようなレコーディングもけっこう聴けます。難をいうなら検索機能がクラシックを聴くには不向きということでしょうか、クラシックの音源に関してはメタデータ自体に問題があるのが多いのですが...。 これからの世の中は聴いてみたいだけだとストーリーミングサービス、何度か聞いて特に気に入ればそのファイルをダウンロードないしはメディアを買うというパターンが一般的になってくるのでしょうね。

このような定額聴き放題の音楽配信サービス良いことだけではなく、多くのアーティストにとって世知辛いことになっているようです。(これにかんしては近々書きます。)それに、個人が何を再生したかデータがどう使われるのかということも気になるところですね。 

Spotifyに関する前の投稿:http://isakusphere.blogspot.co.at/2012/06/spotify.html

Weiss Engineering のホームページ:http://weiss.ch/



2013年8月6日火曜日

M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II ファースト・インプレッション





僕にとってのマイクロフォーサーズシステムの魅力の一つは手軽に超望遠レンズが使えるということでした。従来、APS-Cや35mmフルフレーム判の一眼では300mm(35mm判換算)以上の焦点距離のレンズはごく一部を除き非常に高価で重たく最低でも一脚が必要でした。フォーサーズそしてミラーレスのマイクロフォーサーズシステムではそれが身近でしかも高品位なものなったと思います。


フード付きでこの大きさ(@75mm)、レンズの重さは423g。

300mmの位置だとこれだけ鏡胴が伸びます。



以下は、M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II 初撮りの画像です。

最初の一枚は近所の公園で見かけた小鳥。
OM-D, M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II @ 286mm(35mm判換算572mm), P (1/250 f6.7), ISO Auto (1600), RAW

以下はウィーンの旧市街地(第一区)を散歩しながら撮ったものです。ここはとてもフォトジェニックな街です。
OM-D, M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II @ 246mm(35mm判換算492mm), P (1/500 f9.0), ISO Auto (200), RAW
OM-D, M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II @ 240mm(35mm判換算480mm), P (1/320 f6.4), ISO Auto (200), RAW
OM-D, M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II @ 164mm(35mm判換算328mm), P (1/800 f10), ISO Auto (200), RAW
OM-D, M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II @ 286mm(35mm判換算572mm), P (1/500 f8.0), ISO Auto (200), RAW
OM-D, M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II @ 94mm(35mm判換算188mm), P (1/800 f10), ISO Auto (200), RAW

OM-D, M.Zuiko 75-150mm F4.8-6.7 II @ 156mm(35mm判換算312mm), P (1/640 f8.0), ISO Auto (200), RAW

OM-Dの手ブレ補正機能の優秀さとレンズの素晴らしさが相成ってとてもシャープで魅力的な描写に満足しています。こういう超望遠ではファインダーを覗いてしっかりとホールディングできるEVF付きのボディが手持ち撮影にはよいと思います。






2013年8月3日土曜日

渡辺香津美と泡盛ブラザース


YouTubeでこんなのを見つけました。ブルース全開でギターが炸裂!お客さんも乗りまくってます:) こんなライブにいきたかった...。