2013年7月31日水曜日

色彩を持たない...



帰省中に買ったのですが、今回の一時帰国はなんかバタバタとして気忙しく、ウィーン戻って2週間ほどたった今読み終えました。前作の1Q84は話の展開が想像できて他の作品のようにハマれずにちょっと期待外れなところがあったのですが、この作品はそのようなことはなく、特に最初の十数ページをすぎてからはほぼ一気に読み通してしまいました。

村上春樹氏の他の作品にも見られるように話にでてくることのすべてが完結するという小説ではないので読後感がよくないという人もいるのではないかと思われます。僕を含めた日本人の多くはは、英語の表現を借りると ”no loose ends” (結びがないところを残さない)というのが好きなのでこのようなエンディングには欲求不満がでてくるのかもしれません。「後は読者の想像にお任せ」というパターンはアメリカの小説や映画でしばしば見られるので、これはこれで村上氏の意図なのかもしれないし、もしかすると前作のように続編がすでに計画・用意されているのかもしれません。

「ねじまき鳥クロニクル」も初めて読んだときは第2部のあとなんかもやもやした中途半端な気持ちが間をおいて出版された第3部を読んでやっと収まったのですが、数年後再読したときにはなんか第3部が第1と2部とは少し軸・雰囲気がずれており一貫した統合性が無いように感じやっぱり第2部までで良かったのかもしれないなと思った記憶があります。

「色彩を持たない多崎つくる...」を読み終えた後にネット上に投稿されているこの作品の批評・感想の一部読んでみました。村上春樹氏の小説は思考よりも直観に訴えるものだと思うので極端に評価が分かれるということ自体不思議ではありません。ちなみに妻は村上春樹の作品が全くダメです。しかしどう読んでも中傷でしかないとしか思えないものもたくさんあったことは残念。村上氏ほどの著名作家になるとこのようなことは致し方ないのかもしれませんが、そこまで書かなくても良いのではと思うのも多かったです。インターネットの匿名性の弊害でしょうか?

お個人的には面白くておすすめの作品です:







2013年7月28日日曜日

Panasonic Lumix G Vario 14-140mm F3.5-5.6 と Olympus OM-D EM-5 作例 追加



Panasonic Lumix G Vario 14-140mm F3.5-5.6 をOlympus OM-D E-M5に装着 (Canon S95で撮影)


ウィーンも暑くなってきました。今日は最高気温が35度、明日は37度になるとの予報です。さて、Panasonic Lumix G Vario 14-140mm F3.5-5.6 でとった作例をアップします、前回のエントリーと共にご覧ください。カメラはすべてOlympus OM-D E-M5。シャープで良く写り、味のある描写をするレンズだと思います。レンズは手ブレ補正機構がはいっているせいかオリンパスの同等品と比べると太めですが、軽いこともあってバランスはよく、OM-D E-M5と操作性の相性もいいと思います。


OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 14 mm(35mm判換算28mm), P (1/400 f8.0), ISO Auto (200), RAW

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 40 mm(35mm判換算80mm), P (1/30 f4.7), ISO Auto (1600), RAW

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 32mm(35mm判換算64mm), P (1/60 f4.5), ISO Auto (200), RAW

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 140 mm(35mm判換算280mm), P (1/400 f6.3), ISO Auto (200), RAW
OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 140 mm(35mm判換算280mm), P (1/400 f6.3), ISO Auto (200), RAW

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 140 mm(35mm判換算280mm), P (1/250 f5.6), ISO Auto (500), RAW

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 65mm(35mm判換算130mm), P (1/25 f5.3), ISO Auto (1600), RAW

35mm判換算で 28mm から280mm カバーする10倍率ズームでこれだけの描写が得られるのですから技術の進歩はすごいものだと思いました。

尚、OM-D E-M5と使う場合、レンズ側の手ブレ補正をオンにするとバッテリーが消費が早くなる傾向があるのでスペアの携帯は必須です。


2013年7月25日木曜日

Audirvana Plus 1.5.2 vs. 1.5.4




日本へ帰省中にAudirvana Plus は 1.5.3 と 1.5.4. と2回もアップデートがあった。1.5.4では音がだいぶ変ったということを聞いたので早速聴き比べ。1.5.3へのアップグレードは帰省中にあったためダウンロードしなかったので1.5.2と1.5.4との比較です。

結論から言うと僕は1.5.2 の方が好きです。我が家のシステムとは相性が良いのでしょう。1.4.xの時に気になっていたことが1.5.2ではほとんど解消されたのですが、それらが1.5.4では戻ってきた感じ。具体的には、1.5.2のほうが中・低域が力強く、音場・音像感がよりはっきりとして音がより立体的に聞こえます。スピード感も増し、楽器の音色がよりリアティーに近いような気がします。録音によっては音がきつめに聞こえることもあります(特にボーカルのサ行が強めに聞こえることがある。しかし、全体的には音源がよりストレートに再生されている印象を受けますので音源がきつめの音であればそれがよりはっきりと分かるのではないかと思っています。

1.5.2と比べると1.5.4は音が若干甘めで耳あたりがよくなったと思いますが、ちょっとソフトフォーカスでうちのシステムでは音場・音像感がやや曖昧になってしまいます。楽器の音色などもちょっとふくよかに聞こえることも多いと思いました。二つのバージョンの比較するとということですので誤解の無いようお願いします。

以上は我が家での結論ですので、読まれた方はご自分で聴き比べて判断されると良いかと思います。絶対的にどちら一方がよいということではなく、あくまでも好みと各々のシステムとの相性だと思います。

Audirvana Plusはアップデート後旧バージョンはファイル名だけ替えてそのままゴミ箱に移動されますので、それを取り出せば新旧バージョーンの比較に使えます。

2013年7月22日月曜日

M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black 作例

OM-D EM-5に装着、クラシックで粋ですね。(Canon S95で撮影)

M.Zuiko Digital ED 12mm でとった写真をアップします。カメラはすべてOlympus OM-D E-M5。多少、トリミングやWBを調整したものも入っています。シャープでブリリアントな素晴らしい写り。コンタックスGシリーズのツアイスレンズの描写を思い出しました。手に持った感じも前もっていたG2の感触の記憶に近いかと思われます。大きさや重量が似ているのでしょう。いまさらながらコンタックスGシリーズのデジタル版が出ていればよかったのにな~と思ってしまいました。G2の限定ブラック・セットは憧れでしたね~。 

Olympus OM-D EM-5, M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black, Programme (1/1000, F8.3), ISO Auto (200), RAW


Olympus OM-D EM-5, M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black, Programme (1/200, F3.2), ISO Auto (200), RAW


Olympus OM-D EM-5, M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black, Programme (1/125, F2.5), ISO Auto (200), RAW

Olympus OM-D EM-5, M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black, Programme (1/500, F5.0), ISO Auto (200), RAW


Olympus OM-D EM-5, M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black, Programme (1/500, F5.0), ISO Auto (200), RAW


Olympus OM-D EM-5, M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black, Programme (1/10, F8.0), ISO Auto (1600), RAW


Olympus OM-D EM-5, M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black, Programme (1/25, F9.0), ISO Auto (1600), RAW


なんと、まだLimited Blackキットの在庫がAmazonにあるようです!

2013年7月21日日曜日

みき屋の「みき」





ウィーンに戻ってきました。 日中最高気温は28度前後、明け方には18度ぐらいまで下がり湿気もなく今のところとても爽やかな夏です。

上の写真は、沖縄に帰ると必ず飲む「みき」。 牧志公設市場内のみき屋でしか売っていませんのでこれのために必ず市場に行きます。何しろ40年以上前、僕が物心ついたときには飲んでいた記憶があります。当時は持ち帰り用の瓶がなくお店で飲むか容器を持っていって買ってくるかしかありませんでした。母や祖母の買い物についって市場にいくとこれを買ってもらうのが何よりの楽しみでした。記憶に刻み込まれた味は今も変わりません。僕のソウル・フードの一つです。 

ちなみに、みき屋の商品に数年まえから加わったシークワーサー・ジュースもおすすめ。これも我が家の定番です。お店で売っているシークワーサー・ジュースの中では今まで飲んだ中では一番おいしいです。子供の頃、母が搾って作ってくれた味を彷佛させるものです。お店の手作りとのこと。店頭でプレスチックのカップに氷とジュースをいれふたとストローを付けてくれます。残念ながらみきのような持ち帰り容器入りはないとのこと。でもこのジュースを飲みながら市場を散策するのもグーです。

2013年7月18日木曜日

M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black



今回 OM-D EM-5 と一緒に運よく入手できたM.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black。やはり、ブラックボディにはレンズもブラックというこだわりがあって、これだけは今入手しておかないとM.Zuiko Digital ED 12mmのブラックバージョンは次何時出るか分からなかったのでちょっと無理をしました。最初は、色違いだけでこの価格差?、買うか~?とも思いましたが、フード、メタルキャップ、プロテクト・フィルターがついていることを考えると価格差は結構小さくなったので、まあいいかと...。 さすがにオリンパスも全世界3000セットの限定でブラックバージョンを出した以上、ほとぼりが冷めるか新バージョンがでるまでは12mm F2.0のブラックをストックアイタムに加えないのではないかと思った次第です。限定版だけあってパッケージングもそれなりに高級感のあるもので、箱の中には上の写真のように本体と各パーツが収まっていました。

スナップショットフォーカス状態のM.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black

レンズ本体の仕上げも良くて、質感はライカのMレンズに匹敵するかと思います。もちろん厳密に言えばライカが上ですが数倍もある価格差を考えれば当然ですね。


Olympus OM-D EM-5 M.Zuiko Digital ED 12mm Limited Black Programme (1/640, F6.3) ISO Auto (200) RAW

このレンズで最初に撮った写真、沖縄の実家の屋上からみた景色です。


2013年7月7日日曜日

Olympus OM-D E-M5 と Panasonic Lumix G Vario 14-140mm F3.5-5.6 ファースト・インプレッション

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 69mm(35mm判換算138mm) 1/60 f5.4, ISO1600, RAW
Olympus OM-D E-M5を使い始めてほぼ10日。今のところとても満足しています。 何より小さくて軽いだけではなく写りがとても良い。これだけコンパクトだと一日中持ち歩いても全く疲れません。特筆すべきはPanasonic Lumix G Vario 14-140mm F3.5-5.6。重量265g、最短撮影距離30cmの小型軽量高倍率ズームでこれだけシャープに写るのであれば文句はありません。個人的にはOM-D E-M5 レンズキットに付いてきたM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZより写りは良いと思いと思います。 

このページの作例はすべてLightroom 4.4のディフォルトで現像、何も手を加えていません。 

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 14mm(35mm判換算28mm) 1/160 f5.6, ISO200, RAW 
読谷の金月そば、美味しかったです。

OM-D, Lumix G Vario 12-140mm F3.5-5.6 @ 140mm(35mm判換算280mm) 1/250 f5.4, ISO640, RAW
上の写真の蝉の頭の部分を拡大
オリンパス社OM-D EM-5のページ:http://olympus-imaging.jp/product/dslr/em5/index.html

パナソニック社Lumix G Vario 14-140mm F3.5-5.6のページ: http://panasonic.jp/dc/lens/lumix_g_vario_14-140.html

沖縄県読谷村にある金月そばのブログ:http://kintiti.ti-da.net/
沖縄ソバをちょっとだけ支那そば的にした独自の麺と素晴らしいスープ。僕は生まれて初めて沖縄ソバのスープを全部飲み干しました。


2013年7月4日木曜日

秋葉原の部品屋さん


オーディオでDIYをするようになって、一時帰国の度に行くようになったのが秋葉原。特にラジオデパートなどのパーツ/部品街が行き先です。 抵抗、コンデンサなどの電気/電子パーツを一つ一つ手に取って吟味し買えるお店が集まっているところは世界広しといえどここ以外無いのでは?と思います。こういう場所があるから日本の電気/電子機器産業は一世を風靡し世界一になれたのだと思います。でも、ここ1〜2年は心なしか秋葉原の部品屋さん達も特に元気が無いみたい。廃業のお知らせも見かけます。とても残念なことです。